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2019年9月20日

【サウジアラビア/油田爆撃】デルタ翼ドローン攻撃により同国原油生産の半分以上が停止

8月にはベネズエラ大統領がドローンで攻撃されたばかりだったのですが、、9月14日、サウジ油田が攻撃されました。イエメンのフーシ派が犯行声明を出していますが、米国を中心にイランによる攻撃との見方が主流です。

※サウジ石油施設への攻撃はイラン製の新型巡行ミサイルと初確認の新型自爆ドローン/Yahoo/9月19日

9月18日、石油施設攻撃についてサウジアラビア国防省は巡航ミサイル7機と自爆ドローン18機の合わせて25機の飛翔体による攻撃だったと発表しました。現場に落ちていた巡航ミサイルと自爆ドローンの残骸を公開しましたが、それらは驚くべきものでした。

7月に発表されたばかりのイラン製新型巡航ミサイルと、今回初めて公開されたデルタ翼(三角翼)を持つ自爆ドローンだったのです。

※ここまで

9月のサウジドローン攻撃についてまとめると

・「カセフ型(旧~現在よく見られるタイプ)」ではなくて「デルタ翼型(新型)」であった

・ドローンは巡航ミサイルに比べ低コストで運用できる

・低コストであっても、大きな効果を得ることができる(テロ向き)

以上3点が注目すべき個所かと考えます。

「ドローン爆撃」は、数億円~数百億円必要な巡航ミサイルや戦闘機による爆撃に比べ、リスクもコストも安く済んでしまうため、「サイバー攻撃」同様、「貧者の兵器」として今後も多用されることが増えるだろうことが予想されます。

当社もドローン通信や防衛のお仕事に関わらせていただいておりますが、先日もイスラエルの鉄道インフラのセキュリティ会社と同席するMTGがあり、同社社長の言っていた

・これからは全ての兵器や乗り物の自動運転はあたりまえ

・日本は仮想敵国に囲まれている点で我が国と似ている

・日本はもう少し現在の東アジア情勢に危機意識を持つべき

といったコメントは当社スタッフ一同噛み締めた瞬間でした。

「命を守る」セキュリティ技術の研鑽につきまして、下半期もスタッフ一同励んで参ります。

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