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2019年2月2日

【総務省/NOTICE】全国約2億台の機器にアクセスして安全性を確認する

NOTICEは「通知」という意味ですね。

AttentionでもAttackでもありません。

※IoT機器2億台調査へ 総務省、サイバー攻撃から防御/朝日新聞/2月1日

家庭や企業にあるインターネットにつながれた家電などの「IoT機器」をサイバー攻撃から守ることを理由に、総務省は1日、最大で全国約2億台の機器にアクセスして安全性を確認する調査「NOTICE(ノーティス)」を20日から実施すると発表した。パスワードが初期設定のままなど、問題のある機器だと分かれば、通信事業者プロバイダー)を通じて利用者に伝え、対策を促す。

※ここまで

・国が無料でアクセスしてあげる

・パスワード等が脆弱だったら利用者に教えてあげる

という、2020年までに穴になりそうな箇所は塞いでおこうとしてくれる施策かと思料します。無料ですし「国家による強権発動」「勝手にサイバー攻撃するな」といったうがった見方をしないで、本件は乗っかっちゃったほうが「お得」であるようには思います。


※ ※ ※ ※ ※

ところで、もう1点気になるニュースが顔認証システム導入のニュースです。

こちらは24日の天皇陛下御在位30年で使われることになりそうです。

※政府、顔認証システム導入へ 2月の陛下御在位30年式典で初実施/1月14日/産経新聞

政府が2月24日に開催する天皇陛下ご在位30年記念式典で、会場の参列者と事前登録した顔写真を自動照合する顔認証システムを導入することが13日、分かった。政府主催の行事での導入は初めて。世界最高水準の日本の顔認証システムを活用することで、入場時の大幅な時間短縮だけではなく、参列者になりすました侵入者を防ぐテロ対策の柱にしたい考えだ。

※ここまで

顔認証技術は空港では一部導入が始められています。今より安全・便利になることは間違いないでしょう。

そして顔認証で思い出すのは中国の「天網(スカイネット)」です。3秒で本人確認・特定されるという監視カメラ×顔認証データベースシステムです。

「プライバシー」と「安全」をはかりにかけると、安全が大事に決まっている、とする理論に間違いはないと思います。議論すること自体が不毛な時代に突入しているのかもしれません。

中国は天網に加えて「金盾(グレートファイアウォール)」~インターネット閲覧制限と、「信用中国(クレジットチャイナ)」~個人の信用情報の合わせ技で人民の「安全な」コントロールに余念がない様に見えます。

これらはいずれ我が国も歩む道なのでしょうか。

「不毛」といわれても、プライバシーやリバティといった「もう一方の見解」にも通信事業者としては理解と検討を忘れないでいたい、と思料するものです。

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