セキュリティブログ
ベネッセさんへの集団訴訟に関して
2015.01.19
新年のご挨拶もままならず申し訳ございません。
少し前のニュースですが、表題の件。
自分と子どもの個人情報が流出し、プライバシーが侵害されたとして、弁護士の金田万作さんがベネッセ10+ 件を相手取り、合計11万円の慰謝料を求める民事訴訟を11月末日に提起するとブログで明らかにした。訴状のひな形も公開。訴訟を提起したい人に自由に使ってほしいとしている。
※ITmediaさんより
①「我が子の情報(こどものプライバシー情報)の価値」
②「ベネッセ以前と以後の『情報漏えい訴訟』の金額を決めうる可能性がある」
といった意味で、注視すべき事案かと思います。
我が国における、個人情報漏洩の集団訴訟においては、過去、宇治市(京都地裁)の住基データ漏えいの際の@15,000円、また大洲市(高松地裁)の@50,000円、民間ですと、TBCさん(エステ)の@1,000,000円といった判例はございますけれども、今回の賠償額はいったい「いくら」になりますでしょうか。
いずれにせよ、来年施行予定の「マイナンバー制度」が実施されたのちは、もっと賠償額は高くなる(個人情報価値は上がる)だろうことが予想されます。
「どこの病院で産んだ」
「生まれたときの体重」
などの医療情報(平成30年からマイナンバーに情報として紐付け予定)も漏洩は気持ち悪いですけれども、
「収入」
「納税額」
「住所」
「基礎年金番号」
が悪意ある第三者に漏れてしまうことは、具体的に生活のリスクになってくるかと考えるものです。