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【Facebook/情報漏えい】5000万人分の個人情報が流出か/米フェイスブック
2018.03.29
Facebookさん情報漏えい5,000万人分との報が流れています。先日の年金機構さん500万人分の情報漏えい事件の10倍規模の恐れが出て参りました。
今回のFacebook社のデータ流出に伴い、欧米では「Facebook離れ」が加速しているようです。
イーロンマスク氏のFBページ削除のニュースは、今後を占う動きのような気もします。
※以下CNETさんサイトより
米下院の分科委員会は米国時間3月23日、Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏に対し、ユーザーデータに関する同社のポリシーについて、今後開催予定の公聴会で自ら証言するよう強く求めた。
以下は、Facebookから距離を置いている企業や個人の一部だ。
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◆Mozilla(ブラウザ「Firefox」の開発元):Facebookへの広告掲載を停止すると発表。Facebookがプライバシー設定を強化すれば、広告の再開を検討するとしている。
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◆TeslaとSpaceX:創業者のElon Musk氏が両社のFacebookページを削除。
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◆Sonos(オーディオ機器メーカー):Facebookだけでなく同社傘下のInstagram、さらにGoogle、Twitterへの広告掲載を1週間停止するなどの措置をとると発表。
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◆Commerzbank(ドイツの銀行):Facebookへの広告掲載を停止すると発表。
※ここまで
言われてみればInstagramもFB社傘下だったというところではありますけれども、公聴会とは穏やかではありません。
・トランプ氏ともつながり有る英分析会社、データを不正に取得/日経新聞
FBはよく使いますし、性格診断もSNSでは極めてポピュラーなサービスであり、本件を記事にするにあたっても「プライバシーフリーク」と言われかねない事案でもあるかもしれません。
ただ問題はやはり、
①「性格判断をした人30万人(とその友人5,000万人の)データが不正に(本人の同意なく勝手に)使用された」という点と、
②「性格判断をした人30万人(とその友人5,000万人の)データが選挙の特定陣営(トランプ陣営)の利益の為に利用された可能性がある」
という2点ではないでしょうか。
※「気持ち悪い」という意味では、30万人DLの性格判断アプリが「あなたの友達の情報まで抜いてもいいよね」という規約と申しますか、スパム的な仕様になっていたことも挙げられます。
※なお、FBにどのような情報が把握され、第三者へ提供(漏えい)される可能性があるのかについては、フェイスブックの一般データ設定画面の「Facebookデータをダウンロード」のリンクから、確認することができます。
我が国においても菅官房長官がコメントを出しております。
※以下ITMEDIAさんより
管官房長官は、「今回の事案について、報道は承知している。個人情報保護委員会で情報収集するとともに、対応についても検討されていると聞いている」とした上で、「一般論で申し上げれば、我が国の個人情報保護法でも、原則、本人の同意なく第三者への提供は禁止している」と述べた。
※ここまで
各国議会・議員まで本件へ言及するということは、「(個人)情報の価値」「ビッグデータ」が叫ばれる現代において、これらデータは選挙や国家運営にも影響してくる可能性がある、という判断がなされていることの証左かと考えます。
SNSは大変便利で楽しいものなんですけれども、利活用については慎重に考えていきたいところです。
また願わくば、国家運営に影響を与えうるようなサービスの開発・運用を行うことが、経営者としての夢には違いなく、その夢は夢として、実現させてゆきたいと強く思料するものです。
皆様にも良い「日本の春」が訪れますことを祈ります。