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【米国/注意喚起】米、中国渡航に注意喚起「長期拘束の恐れも」

2019.01.06

1年ぶりに改めての注意喚起を米国が発しています。

※米、中国渡航に注意喚起「長期拘束の恐れも」/日経新聞/1月4日

ワシントン=中村亮】米国務省は3日、米国人が中国に渡航する場合に、中国当局による「恣意的な法執行」に警戒するよう呼びかけた。「国家の安全」を理由に米国人が長期にわたる尋問や拘束を受ける可能性があるためだと説明している。中国当局が数年間にわたって出国を禁じ、当局の捜査に協力するよう要求することもあるという。

中国への渡航をめぐっては、カナダ当局が昨年12月に中国の華為技術(ファーウェイ)幹部を拘束した直後に、中国当局も国家の安全に悪影響を及ぼす行為をしたとしてカナダ人を拘束した。トランプ政権は中国がカナダへの報復として、不正にカナダ人を拘束したと批判していた。

※ここまで

なお、反対陣営である中国(の使用省幹部)からのコメントについて共同通信さんが記事にしています。

※中国、高速のカナダ人13人か/8人は釈放と報道/共同通信/1月4日

【ニューヨーク、北京共同】カナダが中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長を拘束した昨年12月1日以降、中国で拘束されたカナダ人が13人に上っていると、カナダメディアが3日、同国外務省の声明の内容として報じた。

 これまでに拘束が表面化していた3人以外にも10人が拘束されていたことになる。13人のうち少なくとも8人は既に釈放されたという。

 中国司法省の幹部は4日の記者会見で事実関係の確認を避けた上で「中国は法治国家だ。(拘束しても)人々の法的権利は保障している」と述べた。

※ここまで

「中国は法治国家だ」はパワーワードであるなあ、と思料するものですが、取り急ぎ昨今の米中をめぐるニュースを整理してみると

・ペンス副大統領演説/2018年10月

・陳文清国家安全相極秘来日/2018年10月

・ファーウェイCFO逮捕/2018年12月

・エリクソン(携帯基地局ネットワーク機器)トラブル/2018年12月

・ファーウェイをはじめとする中国製機器の調達問題が表面化/2018年12月

・外務省APT10に対する「断固非難」コメント/2018年12月

・米国中国渡航制限(New!)/2019年1月

・中国は法治国家だ(New!)/2019年1月

といったところかと思います。

2019年も米中冷戦(水面下のサイバー戦争は常に行われているわけで)につきましては引き続き注視していきたいと思います。